ヘルスケア

2023.08.28 14:30

コロナワクチン接種3日後に死亡の米13歳、死因は細菌感染

コロナワクチンは子どもへの接種の安全性が確認されており、副反応もまれであることが判明しているが、クリニックの死はワクチン懐疑論に拍車をかけた。ソーシャルメディアでは「政府が子どもを実験台にしている」と非難する声や、米政府のコロナ対策を率いたアンソニー・ファウチ博士に言及し「#FauciLiedMillionsDied(ファウチがうそをつき数百万人が死んだ)」といったハッシュタグとともにクリニックの写真を投稿する人が相次いだ。

CDCは、心筋炎の症例とmRNAコロナワクチンとの間には「因果関係」があるが、そうした事例は「極めてまれ」だとしている。メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターによると、コロナワクチンの1・2回目接種3億5400万回以上のうち、心筋炎が生じた事例は1600件余り。追加接種(ブースター接種)8100万回以上では37件のみだった。

クリニック以外でも、心臓関連の問題が根拠なくワクチンの危険性を示すために使われることは多い。先月には、米プロバスケットボール(NBA)のスター選手レブロン・ジェームズの息子で、大学バスケットボール選手であるブロニー・ジェームズが練習中に心停止を起こして倒れたことを受け、その原因はワクチン接種だったとの主張が相次いだ。電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)への投稿で「すべての原因がワクチンにあるとは言えないが、それと同様、(ワクチンが)何も引き起こさないとも言えない。心筋炎は、既知の副反応だ」とコメントした。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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