ルチ設計局は賢くも、ネプチューンに最初からGPSを搭載していた。だが設計局は最近、対地攻撃モードを可能な限り洗練するためにミサイルのシーカーにさらに手を加えたようだ。ウクライナ当局者は今春、オンラインメディアのザ・ウォーゾーンに「(改良が)終われば、ネプチューンは約360km先の標的を攻撃できる」と説明。改良の完了は「とても近い」と語った。
射程が360kmあれば、ネプチューンを比較的安全なオデーサから発射し、クリミアにあるロシア軍の駐屯地の大半を攻撃できる。8月23日のS-400に対する攻撃は、ウクライナ軍が怒りを込めて改良型のネプチューンを使用した初の事例かもしれない。ロシア空軍関係者は、最高の防空システムであるS-400がなぜネプチューンを迎撃できなかったのかと自問しているに違いない。
改良されたネプチューンを使った攻撃は今回のS-400が最後ではないだろう。ロシアの占領に伴って追放されたマリウポリ市長は、23日の攻撃でバスチオンが破壊されたと主張したが、その後、バスチオンが被害を免れたことが明らかになってきている。だが、ウクライナ軍はクリミアに駐留するロシア軍への攻撃をエスカレートさせており、次はバスチオンが標的になるかもしれない。
(forbes.com 原文)