デンマーク、オランダ、ノルウェーは、かねて供与候補国の筆頭に挙げられていた。オランダは現在、F-16を24機現役で運用しており、さらに18機を飛行可能な状態で保管している。近くF-35を新たに18機(すでに24機が就役)配備し、それにともなってF-16はすべて退役させる予定だ。
ノルウェーはF-35の導入により大半のF-16を売り払ったものの、まだ12機をどこかの格納庫にしまっている。デンマークはF-16を35機ほど運用しているほか、F-35が届くまでの間、さらに25機ほどを予備として保有している。
デンマーク、オランダ、ノルウェーが手元のF-16をすべてウクライナに譲るのを止めることはまず無理だろう。たとえそれぞれの実働の戦闘機数が減ることがあったとしても、米テキサス州の工場からF-35は続々と出荷されているから、ごく短期間にとどまるはずだ。
ホルブツォウのウクライナ空軍は、F-16の4個飛行隊をもてるようになるかもしれない。これは、ウクライナが現在保有する旧ソ連製戦闘機の半分を置き換えられる戦力でもあれば、それらを残してウクライナ空軍を1.5倍に拡大できるほどの戦力でもある。
いずれにせよ、ウクライナが相当な規模のF-16部隊の配備を見込んでいるのは明らかだ。ウクライナはデンマーク、オランダ、米国との間で、2024年初めにかけてパイロット数十人を訓練することでも合意している。
(forbes.com 原文)