オランダ、デンマークに続いて、24日にはノルウェーが、ロシアと戦うウクライナにF-16を供与すると発表した。ロッキード・マーティンのより新しいF-35ステルス戦闘機との置き換えにともない、余分になるF-16を渡す。
3カ国がすでに余っている、あるいは今後余るF-16A/B MLU(Mid-Life Update=就役中改修)をすべて提供するとすれば、ウクライナは60機超のF-16を得られそうだ。
ウクライナ空軍のセルヒイ・ホルブツォウ准将によれば、これはウクライナ空軍を変革するのにちょうど足りる機数ということになる。ホルブツォウは先ごろ、「作戦をまるまる立案するということであれば、少なくとも1個飛行隊、つまり最低12〜16機の航空機について語る必要があるだろう」と語っていた。
F-16が12機あれば統一性のある部隊を編成できるが、ウクライナの前線のある区域で現地の航空戦力の均衡を崩すには、そうした部隊が数個必要になる。「少なくとも3〜4個の飛行隊があれば、ある別の方面で航空優勢を確保でき、敵に特定の区域、特定の防衛レーンで現在行っている攻撃を完全に放棄させることができると思う」とホルブツォウは話している。
米国のジョー・バイデン大統領が今春、ウクライナへのF-16供与を容認したとき、軍事ウォッチャーたちは、すぐに使用可能な機体をざっと数えた。注目したのが、1980年代に製造され、2000年代初めに大幅なアップデートが施された欧州のF-16A/B MLUだった。