同アワードは、米国版で2011年にスタート。毎年アートやテクノロジー、教育、メディアなど様々なカテゴリーから選出する名物企画で、各国版が世界中で実施されており、日本版は今年で6回目となる。今年は選出人数を大幅に増やし、120人の選出となった。
受賞者の審査基準は、次の3点のいずれかを満たしていること。
1. 30歳未満の日本人もしくは日本を拠点に活躍している人物であること
2. 現在グローバルな舞台で活躍をしている、もしくは今後グローバルに活躍することが期待されていること
3. 業界の常識を覆す挑戦をしていること
「受賞で自分に自信が持てた」
セレモニーの冒頭では、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春が挨拶し、「30 UNDER 30は、過去に功績を残した人ではなく、未来に向かっていく人たちを表彰するアワード。スタートアップから大企業まで、皆で未来をつくっていきたいという想いで立ち上げました」と説明した。今年は、グローバルガールズグループのXG、歴代最年少市長の髙島崚輔・芦屋市長、宇宙飛行士候補者の米田あゆ、AI起業家・大柴行人などが選出された。
授賞セレモニーには、120名の受賞者のなかから、小田凱人、Kroi、蓮見翔、シャラ ラジマ、伊藤和真、きゅんくんが代表してトロフィーを受け取った。
ステージにはまず、ダウ90000の蓮見翔が登壇。受賞について「コントと演劇を両方やっているのは、自分では不格好なかんじがしていたけれど、“世界を変える人”という風に評価してもらって嬉しいです」と話した。
「最近は僕によって “何か他のものが変わっていく”ということに怖さも覚えていました。『僕に憧れて作家になりました』と言ってくれる子がいたり、地方からライブに来てくれるファンの方がいたり。他人の生活がかかっているので……。ただ、この賞をいただいて、自分に自信が持てました。これまでかかわってくれた人たちに、少しでも恩返しできたかなと思います」(蓮見)
次に、ミュージシャンのKroiが5人で登場。ボーカル/ギターの内田怜央は、今回の受賞を受けて「素敵な賞をいただけてめちゃめちゃハッピーです!」とコメント。
「僕たちこう見えて普段から“世界を変えたいトーク”をするバンドなんです」と切り出した内田は、次のように話した。
「Kroiは、(世の中の)音楽表現をより広くしていきたいと思っています。なので、自分たち自身も日々新しい表現を追求しています。世の中には、多くの人の耳に届かないまま消えていってしまう名曲があります。そういった曲も、いろんな人に聞いてもらいたい。Kroiが斬新なことをして、今までになかった表現を受け入れてもらうことで、リスナーに“受容体”をつくっていきたいんです」
また、モデルで文筆家のシャラ ラジマは、「私はこれまで、自分自身の考え方やマイノリティ性を生かして、『世の中には目に見えない大切なものがある』ということを信じて表現してきました。そういった抽象的な考え方を、こうして評価していただいて嬉しいです」と喜びを語った。