まず、旅行かばんをトコジラミから隔離する
テキサスA&M大学アグリライフ研究所のロバート・パケット准教授(昆虫学)によると、トコジラミは非常に移動性の高い昆虫だが、滑らかな表面を登るのは得意でないという。そのため、ホテルの部屋に入ったら、荷物はまずバスタブの中に置くことをパケットは勧める。トコジラミがよじ登ってくるには難しい場所だからだ。
部屋を念入りに点検(やり方は次に説明)したら、荷物を荷物台に移そう。荷物台の脚はステンレス製のことが多く、これもトコジラミが登るのは難しいとパケットはいう。
トコジラミがいないかどうかチェックするには?
キリングスワース社のトゥイードは、まずベッドのヘッドボードをチェックすよう助言する。ヘッドボードの縁や隙間に、トコジラミやその抜け殻、黒いシミがないか探そう。トコジラミの成虫はリンゴの種ほどの大きさで、赤褐色で平べったい楕円形をしている。次に、シーツや掛け布団、枕カバー、マットレス、ボックススプリングに、トコジラミのふんのシミがないか点検しよう。ふんの本質は、消化され乾燥した血液で、くすんだ赤や茶、あるいは黒っぽい色をしている。トコジラミは布張りのほかの家具や、壁が床と接する下側の部分に張られた幅木にいることもある。ただ、トコジラミは主に夜に出てきて、昼間は隠れていることが多いので、トコジラミが潜んでいる場所を直接探さない限り、見つけるのは難しいだろう。
トコジラミやその痕跡が見つかった場合は、宿泊施設の管理チームに報告する。同じ施設で別の部屋をとる場合は、トコジラミが見つかった部屋と壁や床、天井を共有していないことを確認するようパケットは勧めている。