ホーチミン市に本社を置くVNGは、約2200万株の売出しを計画中だが、IPOの規模や株の売り出し価格はまだ決めていないという。企業データベースのVenture Cap Insightsによると、同社はベトナムの4つのユニコーンのうちの1社とされている。
2004年にベトナムの起業家レ・ホン・ミン(Le Hong Minh)とヴオン・クアン・カイ(Vuong Quang Khai)によって設立されたVNGは、中国のテンセントからの出資を受けて、ベトナム最大のモバイルゲームパブリッシャーに成長した。同社はまた、7500万人の月間アクティブユーザー(MAU)を持つメッセージングアプリのZaloや、2800万人のMAUを持つ音楽ストリーミングプラットフォームZing MP3を運営している。
VNGのIPOは、シティグループやモルガン・スタンレー、UBS、BofA証券らが幹事を務めるという。同社は、テンセントに加え、フェイスブックの共同創業者のエドアルド・サベリンのBキャピタルや韓国の未来アセット、シンガポールの国営投資会社GICとテマセクなどから出資を受けている。
VNGに先立ち8月15日にナスダックに上場したビンファストは、カジノ王のローレンス・ホーが支援する特別買収目的会社(SPAC)との合併によって取引を開始し、時価総額は合併時の評価額の230億ドルの3倍以上におよぶ約860億ドルに急騰した。
フォーブスのリアルタイムデータによると、ビンファストの支配株主であるファム・ニャット・ブオンの保有資産は323億ドルに上昇した。ブオンは、自身が創業した複合企業のビングループやその関連会社を通じて合併後のビンファストの普通株式の99%を実質的に保有している。
(forbes.com 原文)