ウクライナ軍は11週間前、南部と東部のいくつかの主要な軸でロシア占領軍に対する反転攻勢を始めた。ロボティネを経て、アゾフ海近くの都市メリトポリに向かう軸はその1つだ。そしてこのほど、ウクライナ陸軍第47機械化旅団の兵士は、ロボティネ中心部にある建物の上にウクライナ国旗を掲げた。
🎥🇺🇦 Soldiers of Ukrainian 47th Mechanized Brigade raised Ukrainian flag on a roof of local school in Robotyne, #Zaporizhzia Oblast. The settlement has been liberated.#UkraineRussiaWar pic.twitter.com/BJKFadImKQ
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) August 23, 2023
T0408道路に沿ってメリトポリに到達するには、まだ80キロメートルほど前進する必要があるが、ウクライナ側には勢いがある。ロボティネの次の主要な拠点はトクマクで、ここのロシア軍陣地を落とせば、メリトポリ、さらにアゾフ海沿岸まで一気にたどり着けるだろう。
ウクライナ軍部隊が沿岸部まで進み、ロシアの占領下にあるクリミア半島への陸路の補給線を断ち切る考えであるなら、ここ、つまりメリトポリに続く道路沿いの野原や細い樹林帯でそうする可能性がある。この方面の反攻は2つの旅団が主導している。第47機械化旅団と、空挺軍の第82空中強襲旅団である。
第47機械化旅団は6月上旬にロボティネ方面の攻勢を開始した。第47機械化旅団とパートナーの陸軍第33機械化旅団は、最初の数日で大きな損害を出した。6月8日、ロボティネの北にロシア軍が設けた地雷原を突破しようとして、レオパルト2A6戦車、M-2歩兵戦闘車、レオパルト2R重地雷処理車といった保有する最高の車両20数両失ったのだった。
第47機械化旅団はこの大きな失敗から立ち直り、戦い続けた。レオパルト2やM-2の優れた暗視装置を生かし、夜間に攻撃を仕かけた。突撃大隊がロシア軍の掘った塹壕に突き当たると、M-2が25ミリ機関砲で制圧射撃を行い、歩兵は手榴弾を投げながら突進した。