アート

2023.08.26

バーチャルヒューマンで人間の可能性を拡張する

ジューストー沙羅 写真=帆足宗洋(AVGVST)

日本企業から生まれたテクノロジー×アートな存在を世界へ発信するAwwプロデューサーのジューストー沙羅。次世代を担う「30才未満の30人」を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」のSCIENCE&TECHNOLOGY&LOCAL部門の受賞者に選出された。

人間の新しい可能性を見出す、バーチャルヒューマンの可能性とは。


CG技術でつくり出した人間そっくりのバーチャルヒューマン「imma(いま)」。SNSに現れたピンクのボブヘアが特徴のimmaは2018年に誕生した。

国籍も年齢も性別も謎だ。スキンケアブランドSK-IIのCM出演や野村証券の広告起用、海外雑誌の表紙を飾るなど国内外で活躍。瞬く間にソーシャルメディアを席巻しインスタグラムやTikTokなどのSNS総フォロワー数は約100万人。世界中から注目を集め、コメント欄はさまざまな言語であふれている。

そんなimmaをはじめ、バーチャルヒューマンを手がけるAww Inc.のプロデューサーとして、世界への架け橋を担うのがジューストー沙羅だ。

2018年に誕生したアジア初のバーチャルヒューマン「imma」

2018年に誕生したアジア初のバーチャルヒューマン「imma」

「バーチャルヒューマンの価値」

人間がいくら容姿を変えても人種や立場など逃れられない枠がある一方、バーチャルヒューマンは国籍も年齢もない。「immaのような存在が私たち人間の可能性を広げてくれる」(ジューストー)。

immaは2018年に誕生したが、いまだに人間だと思っている人も多いという。「この間も打ち合わせで『immaちゃんはどこ?』って聞かれて。そんなリアルとデジタルの真んなかにいるimmaだからこそ、これまで以上にデジタル世界の魅力や可能性を伝えることができる」。

世界を変えうる30歳未満にフォーカスする企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」も6年目。2023年はパワーアップし、120人を選出した。彼ら、彼女たちが自らの言葉で、過去と今、そして未来を語る。
【30 UNDER 30 特集号が現在発売中 / 受賞者一覧を特設サイトにて公開中

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文=川上みなみ 写真=帆足宗洋(AVGVST) ヘアメイク=KUNIO Kataoka(AVGVST)

連載

30 UNDER 30 2023

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