ニュースサイトPuck Newsは8月18日、ジャスティン・ビーバーが、2008年に当時まだ13歳だった彼を発掘したブラウンと決別し、密かに新たなマネージメント会社を探していると報じた。ブラウンとビーバーの代理人はその後、この報道を否定したが、Puck Newsの記者は、この件が事実だと主張している。
さらに、21日にビルボードは、アリアナ・グランデとデミ・レヴァートがブラウンの元を離れたと報じた。
ブラウンは長年、音楽業界で巨大な影響力を保ち続け、大スターの中には彼を擁護する者もいるが、Variety誌が報じたように「業界は彼の不愉快な行動にうんざりしている」と指摘する者もいる。
現在42歳のブラウンは、大学を中退し、20歳でレコードレーベルSo So Defのマーケティング責任者として働き始めた。そして、2007年に自身のマネジメント会社の「SBプロジェクト」を立ち上げ、当時13歳だったジャスティン・ビーバーを発掘してスターにした。同社は、2013年にはアリアナ・グランデとも契約した。
SBプロジェクトは、Ye(カニエ・ウェスト)のマネジメントも行い、後にアディダスとの契約を仲介してYeezyブランドを生み出していた。
テイラーのファンには朗報
ブラウンが、大物アーティストの契約を失ったことで、テイラー・スウィフトのファンたちは色めき立っている。スウィフトがブラウンとアルバムの原盤権をめぐって争ったのは有名な話で、彼女にとってブラウンは天敵のような存在だ。スウィフトは2021年から、キャリアの初期の6枚のアルバムの再録音をリリースしているが、これは音楽業界の大物であるブラウンが、彼女の同意なしにアルバムの権利を取得し、後に他社に売却したことを受けて彼女が開始した反撃の一貫だ。
スウィフトは2017年に15歳当時から所属していたビッグマシン・レコードを離れ、翌年ユニバーサル・ミュージックグループと契約したが、この古巣のビッグマシンをブラウンが3億ドル(約440億円)で買収し、さらに他社に転売したことが騒動の始まりだった。この買収によって、過去のアルバムの原盤権を奪われたスウィフトは「最悪のシナリオになった」と述べていた。
ブラウンは、カニエ・ウェストに指示を与え、彼の楽曲『Famous』で「あのビッチを有名にしたのは俺だから」と歌わせたとも報じられている。
(forbes.com 原文)