強力な同旅団が14両の英国製チャレンジャー2戦車、40両のドイツ製マルダー歩兵戦闘車、90両の米国製ストライカー装甲車を装備してようやく参戦したところ、すぐに車両を失い始めた。
今週、第82旅団は運用する20両ほどのM1132工兵車のうち、少なくとも2両を失った。M1132工兵車は重量18トン、8輪のストライカーの地雷除去バージョンだ。車両の刺激で地雷が爆発する前に埋められた地雷を爆発させることができる地雷除去装置を備えている。
M1132がどのような攻撃を受けたのか、また乗員が生き残ったのかどうかはわからない。乗員が除去しようとしていた地雷の犠牲になった可能性はある。砲撃を受けた、あるいはドローンに追いつめられたというのもあり得る。いずれにせよ、第82旅団はすでに地雷除去のストライカーの10%を失った。
ウクライナ軍の指揮官らが2000人規模の第82旅団を温存していた理由は明白だ。突撃を率いる旅団が休息と補給のために戦線を離れる必要が生じたとき、第82旅団がその代わりを務められるからだ。
先週、その時が到来した。第82旅団の部隊はトクマクからメリトポリにかけての軸上に位置する、ロシア軍の拠点が置かれているロボティネ周辺で行動を開始した。ロボティネはウクライナ南部のロシア占領地の前線から約80km離れている。
ロボティネでの攻撃を率いたウクライナ軍の第47独立機械化旅団はそのときまでに、99両の米国製M2ブラッドレー歩兵戦闘車のうち、少なくとも25両を失っていた。第82旅団は窮した第47旅団を支えるために戦闘に参加したようだ。
第82旅団にとって2両のM1132が初の損失であることは何ら驚くことではない。同旅団は、ロボティネ周辺の地雷原を突破する道を確保するため、主力の突撃部隊に先駆けてM1132を送り込んでいるようだ。地雷原を安全に通り抜けられれば、第82旅団のストライカー、マルダー、チャレンジャー2がロボティネに深く進入したり、迂回してロシア軍の守備隊を切り崩したりすることができる。