北米

2023.08.24 17:30

米国の銃乱射事件、過去50年間で着実に増加 人口の多い州に集中


バイオレンス・プロジェクトの定義に基づくと、1966年から2020年までに米国では173件の銃乱射事件が発生。現在の年間平均発生件数は6件となっている。

研究チームは、銃乱射事件(mass shooting)の定義は報道機関や個人によって異なることを認識することが重要だと強調している。よく使われるのはNPO「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」の定義だが、バイオレンス・プロジェクトの定義とは大きく異なっている。

GVAは、犯人を除く少なくとも4人が死傷した事件を「mass shooting」と定義。一方、バイオレンス・プロジェクトは、公共の場で銃器により死亡した被害者が4人以上の事件と定義している。このため、GVAの集計では今年の「mass shooting」発生件数が約460件なのに対し、バイオレンス・プロジェクトは6件にとどまっている。マッケンジーは、「銃乱射事件」と聞くと、テキサス州ユバルデのロブ小学校で昨年起きたような規模の銃撃事件を思い浮かべる人が多いため、GVAよりもバイオレンス・プロジェクトの定義の方が世間一般の認識に近いと指摘している。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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