喜ばしいことに、今年のリストには女性が共同創業者である企業が6社含まれている。このうち「Bobbie(ボビー)」のローラ・モディ(Laura Modi)「GlossGenius(グロスジーニアス)」のダニエル・コーエン=ショヘット(Danielle Cohen-Shohet)「Pendulum(ペンデュラム)」のコリーン・カットクリフ(Colleen Cutcliffe)の3人はCEOを務めている。昨年のリストで女性が共同創業者でCEOの企業は保険スタートアップの「Insurify(インシュリファイ)」の1社のみだった。
今年リスト入りした企業の半数以上は創業者がアジア系かヒスパニック系だが、黒人が創業した企業はゼロだった。こうした状況は我々が望むものではないものの社会の実情を反映しており、シリコンバレーでは依然として女性や黒人の起業家が不利な環境に置かれていることを示している。クランチベースによると、VCによる投資額のうち、黒人が創業したスタートアップ向けは1%に過ぎないという。
9年の歴史を持つ、フォーブスの「次のユニコーン」リストは、高い予測精度を誇っている。2015年以降、このリストに選出された全200社のうち「Figma(フィグマ)」「Anduril(アンドゥリル)」「Benchling(ベンチリング)」「Duolingo(デュオリンゴ)」「Rippling(リップリング)」を含む120社がユニコーンとなった。また、27社は買収され、3社は評価額10億ドル未満で上場した。破綻や事業閉鎖に追い込まれたのはわずか5社だった。
しかし、マーケットの冷え込みや、投資家が投資先を厳しく選別するようになったことを受け、かつてのユニコーン企業のうち、少なくとも21社は評価額が大幅に下落した。例えば、食事宅配スタートアップの「Blue Apron(ブルーエプロン)」は2015年にリストに選出された後、すぐに評価額が10億ドルを超えたが、上場を果たした後の時価総額はわずか4200万ドルに落ち込んでいる。
2023年版の「次のユニコーン」リストの詳細はこちらから確認できる。
(forbes.com 原文)