ホールフーズの元CEOで、アフレッシュに投資しているウォルター・ロブは、「食品の値上げをせずに、ソフトウェアで粗利率を3~5ポイント上げることができれば、非常に喜ばしい」と語った。
アフレッシュのソフトは、さまざまなデータを基に、各商品の需要を予測する。まずは、過去数年間の売れ行きや、日々の販売データを収集。加えて、今後のセール予定や天候、祝日といった情報、さらにはアボカドや桃など日持ちしない品目の賞味期限も考慮する。これは、従業員が商品ごとに発注個数を決めるのと比べると効率が非常に高い。
ミネソタ州で100店舗を展開する食料品店チェーンのCub(カブ)は、このシステムの導入で生鮮食品の品出しの効率を7%向上させ、売上高を2.5%増加させたという。ロブは「小売業の本質は、適切な商品を適切な時期に、適切な価格で提供することにある。アフレッシュのツールは、それを実現するためのものだ」と述べている。
現在33歳のシュワルツは、今から6年前にアフレッシュを立ち上げた。元ベインキャピタルのコンサルタントで、食料品店がいかに多くの生鮮食品を廃棄しているか、またその問題に対処する技術がいかに少ないかを知ったことが、同社設立につながった。もともと健康志向で、断食を試したり、友人のために食事やワークアウトの計画を立てたりもしていた。キャリア初期には、グルテンフリーのスナックを製造するSimple Mills(シンプル・ミルズ)社で働いていた。
アフレッシュは、各店舗から毎月数百ドルのソフトウェア使用料を徴収している。今年は新たに7500の売り場への進出を見込んでおり、これには肉や魚介類、惣菜売り場への新規進出が含まれる。また、食料品店向けに、従業員が毎月の在庫チェックを行えるようなツールの導入も進めている。
シュワルツによると、アフレッシュは現在、米国で販売される全ての青果物の10分の1の発注に関わっているという。「当社は、間もなく年間4500万トン以上の食品の廃棄を防ぐ予定です」と彼は話した。
(forbes.com 原文)