スタートアップ

2023.08.22 17:30

五常・アンド・カンパニー、シリーズEは総額141億円に【8月第3週資金調達まとめ】

パワーエックス

調達額:27億1000万円
調達先:日本瓦斯 / Frontive Holding / 森トラスト / JAL Innovation Fund / 石油資源開発 / 安川電機 / NEC and Translink Orchestrating Future Fund, L.P.
備考:シリーズBラウンド / 三菱UFJモルガン・スタンレー証券がフィナンシャル・アドバイザーとして支援

超急速EV充電用蓄電池「PowerX Hypercharger」をはじめとする定置用、船舶用蓄電池を製造・販売するスタートアップ。

「PowerX Hypercharger」は、バッテリー搭載型の急速充電器で、容量300kWh、高圧電気契約も工事も不要で導入が可能であり、150kW〜最大240kWの高出力が特徴である。

また、EV超急速充電ステーション「PowerX Charge Station」や、⽇本の海域にある洋上⾵⼒発電所から海岸にクリーンエネルギーを輸送する電気運搬船「Power Transfer Vessel」の開発も手がけており、自然エネルギーの爆発的普及を実現するべく、多角的に事業展開を行っている。

その他、予定年間生産量が5GWhとなる日本最大級の蓄電池工場「Battery Assembly Plant : Power Base」を建造中であり、23年にテスト生産、24年春に出荷開始を予定している。

2023年7月には、シリーズBの後半として新たに27億1000万円に及ぶ資金調達契約を締結した。

7月に発表した本資金調達ラウンド前半分の調達を合わせると、計46億2000万円の資金調達となり、シリーズBラウンドを完了し、同社の累計資金調達額は約152億6000万円となります。

本ラウンドで調達した資金は、蓄電池製品の研究開発や、岡山県玉野市に建設中の国内最大級規模の蓄電池工「Power Base」の製造設備導入費用などに充てられる予定だ。

SEQSENSE

調達額:17億9000万円
調達先:川崎重工 / 東北大学ベンチャーパートナーズ / 東京センチュリー / フジタ・イノベーションキャピタル / 東海東京インベストメント / テイケイ / 八十二インベストメント / 七十七キャピタル / ジャパンインベストメントアドバイザー / JMTCキャピタル
備考:その他投資家7社

同社はJAXAではやぶさのプロジェクトメンバーを務めた明治大学理工学部教授の黒田洋司氏によって2016年に設立されたスタートアップ。主な事業は自律移動型ロボットの開発である。

同社が開発するロボットはレーザースキャナーを使った3次元マッピング技術によってリアルタイムで身の回りの環境を把握することが可能である。

またスキャンの形状から人間も判別することができる。そのため、あらかじめロボットに地図をインプットしたりGPSを装着する必要がない。

2017年の秋には警備ロボットのプロトタイプを完成させ、すでに警備会社やビルのオーナーから問い合わせが集まってきているという。

今や商業施設などの警備や監視の人材確保が難しいという課題があることから、この分野におけるロボットのニーズが高まってきている。

2018年6月には三菱地所、TIS、JAFCOを引受先とした約10億円の資金調達を実施。

また年内にはセキュリティロボットの商用化を目指すことを発表。

そして将来的にはロボティクスで新マーケットを築き、高齢化や生産人口減などの社会問題を解決していくことを目指している。
次ページ > 次世代型フィットネスジム

文=STARTUP DB

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事