五常・アンド・カンパニー、シリーズEは総額141億円に【8月第3週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、8月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

五常・アンド・カンパニー

調達額:41億円
調達先:グロービス・キャピタル・パートナーズ / SMBCベンチャーキャピタル / サムライインキュベート / ACA Investments Pte. Ltd. / 個人投資家含む
備考:シリーズEラウンド最終クローズ / シリーズEラウンドにて調達総額141億円

新興国向け小口融資サービスを展開するスタートアップ。

世界中の新興国で低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指して事業を行っている。

同社は現地国企業の買収・設立を通じて世界中にマイクロファイナンス子会社をもち、各国での適切な経営のもと、質の高いサービスと従業員を育て、事業を拡大している。

同社は各国のマイクロファイナンス機関の持株会社の形態をとっており、パートナーの選定にも力を入れて着実に展開を進めてきたことで、質の高いサービスの提供を実現している。

創業以来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成⻑させた。

2022年9月末時点で、同社グループ全体の融資顧客数は139万人、運用資産残高は1,000億円超となった。

2023年8月にはシリーズEラウンドの最終クローズにおいて、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SMBCベンチャーキャピタルなどの新規機関投資家および個人投資家の参画に加え、既存株主であるサムライインキュベート、ACA Investments等の投資家を引受先とした41億円の資金調達を実施した。

同ラウンドの調達総額は141億円、創業からの累計資本調達額は289億円となる。

調達した資金は、インドやタジキスタンを中心に新型コロナウィルスの影響を乗り越えて成長を再加速する既存グループ会社の財務基盤強化とデジタル化の推進、アジア・アフリカ地域において金融包摂に取り組む事業者のグループ化に充当する予定だ。
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文=STARTUP DB

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