ヘルスケア

2023.08.22 12:30

コロナワクチン、乳幼児の重症化防止に効果 米CDC報告

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新型コロナウイルスは子どもにもリスクをもたらすことが知られているが、既存のワクチンの若年層に対する有効性に関しては、今も限られた情報しかない。米疾病対策センター(CDC)がこのたび発表した報告書は、乳幼児におけるコロナワクチンの有効性についての理解を大幅に向上させるものだ。
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報告書によると、ワクチン接種を完了した生後6カ月~5歳の乳幼児では、コロナ感染に関連した救急外来や緊急医療受診の可能性が下がることが判明した。

米国では2020年3月以降、110万人以上がコロナ感染により死亡している。子どもや若者は一般的に、他の年齢層よりも重症化しない傾向にあるものの、それでも入院や死亡につながる可能性はある。実際、これまでの研究では、2021年8月1日~2022年7月31日の米国における20歳未満の死亡者のうち、新型コロナウイルス感染症によるものは2%で、主な死因の1つとなっていたことが示されている。

米食品医薬品局(FDA)は、コロナのリスクから子どもを守るため、モデルナ製とファイザー/ビオンテック製の1価mRNAワクチンについて、生後6カ月以上の子どもに対する緊急使用許可を出した。これは、比較的小規模な試験により、主にワクチンの安全性と子どもの体内で抗体産生を誘発する能力が確認されたことを受けたものだった。CDCが17日に発表した報告書では、より多くの人を対象に、主にワクチンの有効性を調べた。
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CDCの研究チームは、コロナ感染症に似た症状で救急外来などを受診した乳幼児のワクチン接種状況と、コロナ感染の有無を調べる核酸検査の結果を記録。ワクチン接種済みの乳幼児が、未接種の乳幼児と比べて、陽性の検査結果が出る可能性が低かったかどうかを調べた。つまり、モデルナ製とファイザー製のワクチンに、乳幼児の重症化を防ぐ効果があるかどうかを調べた。

結果は、端的に言えば「効果あり」だった。データを見てみよう。

調査は、モデルナ製を対象としたものと、ファイザー/ビオンテック製を対象としたものに分けて行われた。モデルナの調査では生後6カ月~5歳の9万人以上、ファイザーの調査では生後6カ月~4歳の約8万1000人がそれぞれ対象となった。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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