AI

2023.08.22 14:00

「生成AI」関連の仕事の数は20倍に増加、LinkedInが発表

metamorworks / Shutterstock.com

metamorworks / Shutterstock.com

イリノイ州在住のソフトウェア・エンジニアのダレン・アングルが、5月にバイオテクノロジーの新興企業「プリズム・アナリティック・テクノロジーズ」への入社を検討していたとき、同社に「AI責任者」という役職はまだなかったという。
advertisement

以前はShopifyで人工知能(AI)に関わり、現在は製薬会社向けの大規模言語モデル(LLM)を構築しているアングルは「私たちは新たな肩書きを生み出そうとしていた」と語る。

ここ最近は、企業の間でAI関連の新たな肩書が増えている。LinkedIn(リンクトイン)が8月15日に発表したレポート「Future of Work」によると、英文の職務の説明に「GPT」や「ChatGPT」という文言を含むポジションの数は、OpenAI がChatGPTを公開した昨年11月以降に21倍に増加している。

「私たちは、かつてない速度で仕事の在り方が変化している様子を目撃している」と、リンクトインのチーフエコノミストの、カリン・キンブローは述べている。新たな職種には「AI最高責任者」や「AIスペシャリスト」「AIアドバイザー」「AIデータサイエンティスト」などが挙げられる。「AI責任者」を擁する米国企業の数は、過去5年間で約3倍に増加したという。
advertisement

「AIが生み出す仕事」の数が「AIが消し去る仕事」を上回るかどうかはまだわからないが、ゴールドマン・サックスは、AIが3億人のフルタイムの仕事に取って代わる可能性があると予測している。世界経済フォーラムは5月に発表したレポートで、AIによって2027年までに8300万人の雇用が失われるが、6900万人の雇用が新たに創出されると予測した。これはつまり、1400万人が仕事を失うことを意味する。

リンクトインのレポートでは、AI関連の求人が増加する中で、自分のプロフィールにAI関連のスキルを追加する人が急増していることも示された。さらに、自然言語処理(NLP)やプロンプトエンジニアリングなどの生成AI関連のスキルを追加するユーザーも、ほぼ倍増している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事