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2023.08.20

X、2011~14年投稿の画像を削除 短縮リンクも機能せず

rafapress / Shutterstock.com

SNSのX(旧ツイッター)で、2011~14年に投稿された画像がすべて削除されたもようだ。同サイトのURL短縮機能を使ったリンクも機能しなくなっている。意図的な変更なのか不具合なのかは不明だが、同サイトを10年以上利用してきたユーザーの間では懸念が広がっている。

画像が削除されたとの情報は19日、ユーザーのトム・コーツが指摘したことで広まった。筆者のアカウントでも、2011年半ばから2014年の間に投稿した写真が削除され、リンクが機能しなくなっていることを確認した。原因は、リンク短縮ドメイン(運営元がユーザーの活動を追跡するために生成する新しいURL)に関係している可能性が高い。

ツイッターは2006年にサービスを開始したが、画像投稿機能は2011年夏まで正式導入されなかった。

掲示板サイトReddit(レディット)にあるインターネットデータ保存に関するフォーラム「Datahoarder」の一部ユーザーは、Xのオーナーであるイーロン・マスクが、数年前から保有しているドメイン「X.com」にXのサイトを移行する作業の際、何らかの不具合が生じたのではないかと推測している。もうひとつの説は、Xが画像ホスティング費用の削減を試みているというものだが、これも推測の域を出ない。

筆者は19日、Xに電子メールで問い合わせを行ったが、今のところ回答はない。

Xは、マスクにより2022年10月に440億ドル(現在の為替レートで約6兆4000億円)で買収されて以降、一連の大きな変更が行われてきた。直近では、「ブロック」機能を廃止するとマスクが発表。同機能はサイトの悪用やストーカー行為を阻止するための重要なツールであり、廃止の決定は激しい反発を呼んだ。ただ、実際に廃止されるかは分からない。

今回の画像削除は単なる事故で、古い画像はいずれ復活するかもしれない。しかし、事故であろうとなかろうと、Xが徐々に不安定化していることは確かだ。最近では、ハワイ・マウイ島で発生した大規模な山火事をめぐるデマがあふれており、Xがもはや信頼できる情報源ではなくなっているのは明らかだ。そして悲しくも、かつては重要なウェブサイトであったツイッターに代わる世界的な人気サービスは、今のところない。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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