起業家

2023.08.21

高校生の起業希望率、大学生よりも高い結果

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近年、政府が取り組む教育改革によって、プログラミングの必修や金融教育の義務化など、社会に出たときに役立つ、より実践的なスキルを身につける方向になっている。そうした教育を受ける現役高校生に対し、ペンマークが高校生向け学習管理SNS「Penmark」利用者を対象に「高校生活実態調査」を行なっている。

それによると、将来どんな仕事に興味があるかとの質問に、「IT・エンジニア系」が19.2%でトップ。続いて「自分で起業したい」が13.9%、「医療・介護系」が13.8%と続いている。特に、「自分で起業したい」と全体で5位の「企画・マーケティング系」は高校1年生から学年が上がるにつれて伸びており、高校での教育・生活で興味が増していることがわかる。


ちなみに、同社が大学生への同様の調査で「自分で起業したい」と回答したのは約12.4%で、大学生より高校生の方がわずかに多い。

起業する場合の事業形態については、「スタートアップ」と回答したのが55.3%、「スモールビジネス」が47.9%で、スタートアップのほうが約7ポイント上回った。日本では教育が遅れているため起業家が少ないと考えられており、政府が取り組む教育改革によって、より起業しようとする学生が増えていくかもしれない。

また、大学進学後に留学したいかの問いに対し、「留学したい」と回答した人が43.3%に上った。起業家精神の醸成と海外留学を通じた人的交流の拡大を目指し、中高生が海外で学習体験や留学を積むことを重視している政府の「スタートアップ育成5か年計画(案)」があるが、高校生の留学意欲は高く、今後の支援や留学・帰国時の課題解決への取り組みによって伸びるかどうかが左右されそうだ。

出典:ベンマーク「高校生活実態調査」より

文=飯島範久

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