マスクは、Xでほかのユーザーから寄せられた質問に、ダイレクトメッセージ(DM)以外のブロック機能はなくなる予定だと回答。ブロックには「意味がない」と断じた。
マスクによると、特定のアカウントのフォローを解除したりブロックしたりせず、タイムラインに表示しないようにする「ミュート」機能は引き続き使えるという。
マスクは2022年10月にツイッターを440億ドル(現在の為替レートで約6兆4000億円)で買収して以降、有料サブスクリプションサービス「Blue」の導入、ツイッターからXへの名称変更、ブランドの象徴だった青い鳥のロゴ廃止、「X Pro(旧Tweetdeck)」の実質有料化など、プラットフォームの大幅な改変を続けてきた。かねて追い求めてきた「万能アプリ」の実現に向けた取り組みとみられる。
マスクが今後、ブロック機能の廃止を撤回するかどうかはわからない。ニュースサイト「Watcher.Guru」は、同サイトの投稿に返信をつけたマスクに対し、ブロック機能廃止の是非を問うユーザー投票の実施を提案したが、マスクからの返答はない。
マスクは昨年、ツイッターのモデレーション(投稿の監視や削除)方針をめぐって反発を浴びたり広告主の離反が相次いだりしたあと、最高経営責任者(CEO)を辞めるべきかどうかをユーザー投票にかけた。投票では辞めるべきだとする回答が57%超を占め、その後マスクはNBCユニバーサルの広告部門トップだったリンダ・ヤッカリーノを後任に起用している。
(forbes.com 原文)