製品

2023.08.19

グーグルPixel 8は「音声版」消しゴムマジック搭載へ

Getty Images

グーグルは今年、自社製スマートフォン「Pixel」の最新モデル、8と8 Proを発売する見通しだ。Pixelは、日本でアップルのiPhoneに次ぐ2位のスマホブランドとなるなど世界的な人気を獲得している。
 
今年のPixel 8 Proは、昨年のモデルよりもわずかに小さなものになりそうだ。ディスプレイは、画面の縁部分に丸みがある「エッジディスプレイ」ではなく、フラットなものになり、端末のサイズは1~2mm小さくなるとみられる。大きな違いを生むほどではないが、「小さくなった」と宣伝するには十分だろう
 
最初の大きな変化は内部にある。グーグルは、Tensor Mobile G3と呼ばれるモバイル向けの3つ目のチップセットを発表する。これまでの2つの設計をベースに、G3は2022年に発表されたARMv9コアを採用しており、クアルコムのSnapDragon 8 Gen 1シリーズなどの主要チップセットと並ぶものになりそうだ。
 
これにより、撮影した写真から不要なオブジェクトを削除する「消しゴムマジック」や、手ブレ補正などの機能が、さらに進化することになる。
 
また、ビデオ撮影においても人工知能(AI)や機械学習を取り入れた新機能が導入される見通しだ。今週リークされたPixel 8シリーズのプロモビデオでは、「音声版の消しゴムマジック」となるオーディオ・マジック・イレイザー(Audio Magic Eraser)というツールが披露されていた。

このツールは、動画内のサウンドをノイズや人の声、音楽などに分類し、特定のサウンドを消去可能にするものになりそうだ。
 
注目すべき他のスペックは、利用可能なストレージにある。グーグルはPixel 8 Proのストレージに128GBと256GB、512GBの3つのバリエーションを用意するとされている。一部からは、マルチメディアにこれほどフォーカスした端末であるにもかかわらず、ストレージが128GBでは足りないとの声も上がっているが、これは、エントリーレベルの価格を引き下げ、より多くの人にPixelのテクノロジーを届けたいという思いからなのかもしれない。
 
forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事