健康

2023.08.20 13:00

「日曜夜の憂鬱」を吹き飛ばす、心理学で実証済みの2つの方法

Getty Images

Getty Images

日曜日の夜には、気分が沈む人が多いことが知られている。その理由としては、TikTokをだらだら見ているだけでまた週末を過ごしてしまったことに気づいたり、週末に片付けるつもりだった仕事を思い出したりといったものがあり、多くの人が日曜夜につきつけられる現実に苦闘している。
advertisement

しかし、週末の終わりを憂鬱なものではなく、胸踊らせる時間へと切り替える上で、有効性が科学的に裏付けられた方法はいくつか存在する。以下に2つ紹介しよう。

1.気の合う人と共に過ごす

他人との交流やレジャー活動への参加は、メンタルヘルスと幸福度に大きな影響を与えることが、研究結果から示されている。

たとえば、2020年の論文は、抑うつに関連する要素として、睡眠や社会的交流の不足、不健康な食事などを挙げている一方で、抑うつの防止に最も有効なのは強く安定した交流関係であると指摘している。これは、抑うつ症状を発症しやすい遺伝的・生物学的傾向のある人についても当てはまる。

また、ハーバード大学が2020年、学術誌Journal of Positive Psychology and Wellbeingに発表した別の研究結果は、他人と一緒に行う活動の中でも、自分の社交関係に関係するものや、自分にとって大切な大義のためのボランティア活動や地域団体への参加といった組織的活動を選ぶことが、生活満足度に有意な効果をもたらす可能性があることが示されている。
advertisement

気の合う人と一緒に過ごすことで、社会的つながりを強化し、気分を高めることができる。これは、日曜夜によくある不安や孤独な気持を取り除くのに役立つ。友達と散歩に行くことでも、ご近所さんたちとスポーツ大会を開催することでも、グループフィットネスのクラスに参加することでもよい。

日曜夜にこうした活動のための時間を作ることで、気分を高めて不安を取り除くだけでなく、週末の終わりをより楽しく過ごすことができる。さらに言えば、日曜夜に楽しみにしていることがあれば、憂鬱な気分に浸っている時間がなくなる。
次ページ > 2.安定した睡眠・覚醒サイクルを維持する

翻訳=高橋信夫・編集=遠藤宗生

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事