Michael J. Miraflorさんは、X上でiPhoneの画面を共有して、こんな投稿をした。
〈私の兄のガールフレンドのいとことその家族は、マウイ島で車に乗っているときに突然周囲で山火事が発生し、巻き込まれました。携帯電話の電波が届かないため、アップルの緊急SOS が救助担当者と連絡を取る唯一の方法でした。文字通り、この機能が彼らの命を救ったのです〉
この投稿には、火災が発生した8月8日の午後6時13分から、救急サービスとiPhoneの緊急SOS機能で位置情報を共有して連絡を取り合っている画面も掲載された。結局、この一家は救急サービスとのやり取りのあと、6時47分に無事救助された。この投稿はすでに879万回閲覧され、5万件以上の「いいね」が付いている。
電波の通じない場所でも衛星経由で通信
iPhone所有者でも普段はあまり意識していない機能「緊急SOS」が、マウイ島の山火事で命を救ったということだ。自然災害が発生すると、携帯電話やインターネットが使えなくなり、家族や救急サービスに連絡が取れなくなる。しかし、こんな時にもiPhoneに付属する「緊急SOS」の機能は、文字通りSOSを発信できるのである。アップルの説明によれば、その仕組みはこうだ。緊急電話「SOS」を使い、緊急通報サービスに電話をかけたりテキストを発信したりする際に、携帯電話の電波やWi-Fiの電波が届かないところにいる場合、iPhoneは必要な支援を受けられるように、衛星通信を利用して接続を試みるようになっているという。ちなみに、最新のiOSの場合には、音量ボタンと電源ボタンの長押しで緊急電話ボタンが出てくる。