マイキャン・テクノロジーズ
調達額:2億円調達先:リアルテックファンド 3 号投資事業有限責任組合 / 島津ダイアグノスティクス / 藤森工業
備考:島津ダイアグノスティクスとは資本業務提携
再生医療技術を用いて作製した「Mylc細胞」の提供を通じ、感染症や免疫系疾患の研究支援を行うスタートアップ。
「Mylc細胞」は再生医療技術を用い、ヒトiPS細胞などから誘導した不死化ミエロイド系細胞だ。
ヒトの免疫反応を生体に近い状態で再現することが可能な細胞で、ウイルスや微生物が存在すると、微生物が増殖するなどの免疫反応が見られ、このような反応を基にした、再生医療の技術を活用した世界初のウイルス感染症重症化予測キットの開発を目指している。
大量製造ができ、安定的・継続的な供給が可能なため、デングウイルスや新型コロナウイルスなどの感染症や、免疫の研究などに活用されている。
また同社では、本細胞を使⽤した新規発熱性物質試験製品「MylcMAT」の開発を、国内並びに欧州で進めている。
2023年8月には、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合、島津ダイアグノスティクス、藤森⼯業を引受先とした2億円の第三者割当増資を実施した。
今回の資⾦調達を活⽤し、事業会社と共に「MylcMAT」の安定供給体制並びに流通・販売体制を準備し、早期の供給開始を⽬指す。
また、不死化ミエロイド系細胞「Mylc 細胞」並びにウイルス感染症研究で培った、単球の微⽣物反応特性を活⽤した本「MylcMAT」の提供を通じ、医薬品・ワクチン開発を⽀援していく予定だ。