労働環境に配慮している
コットンが栽培されている地域では、生産者の農薬中毒や児童労働が問題となっている。
WWFによると、世界の耕作地面積の約2.5%を占めるコットン栽培に、世界の殺虫剤の16%が使用されているそうだ。これは、他のどの単一作物よりも多い値である。
その点、オーガニックコットンは労働環境に配慮されて栽培されているため、生産者は安心して働くことができる。
オーガニックコットンの見分け方
日本で農産物や畜産物、その加工食品が「有機」「オーガニック」などの名称を表記する場合は、有機JAS認証を受ける必要がある。一方、コットンにはJAS法が適用されないため、メーカー独自の判断で「オーガニック」と表記することができてしまう。
オーガニックコットンを見分ける際は、国際的な認証ラベルである「OCS認証」や「GOTS認証」をチェックするとよいだろう。
私たちにできること
オーガニックコットン製品はそうでないものと比べて少し値段が高くなる傾向にあるが、オーガニックでないコットンは深刻な環境汚染や労働問題につながっていることがあるため、本来はオーガニックコットンの価格が正しい。オーガニックコットンがいろいろな問題の解決に役立つエシカル素材であるということを理解し、コットン製品を買うときは積極的に選ぶようにしよう。
【参考】
・WWF
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4580.html
・朝日新聞
https://www.asahi.com/eco/chikyuihen/aralsea/
※この記事は、2022年3月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。