マーケティング

2023.08.19 08:30

国交省「手ぶら観光」を凌駕? 荷物配送からレンタルへ、手ぶら旅の快楽

Getty Images

駅で受け取り・返却ができる「JRE 手ぶら旅」

対して、宿泊ホテルではなく駅でレンタル品の受け取り・返却ができるサービスが「JRE 手ぶら旅」だ。現在はJR東京駅とJR仙台駅で利用ができる。2023年2月から5月までの予定でトライアルを実施していたが、好評を受けて期間が延長された。9月30日まで実施予定だという。
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受け取り駅から宿泊ホテルやイベント・コンサート会場などの目的地までレンタル品を持ち運ばなければならないデメリットもあるが、「リモートワークセットを出発駅で受け取って、行き帰りの新幹線で活用する」など宿泊ホテル受け取りではできない利用方法も可能だ。

また、骨伝導イヤホン、ARグラス、骨盤おしりリフレ、小型ジンバルカメラ、マッサージガンといった話題のグッズもレンタルできるため、旅行先ではなく「買う前に商品を試してみたい」という自宅での利用も想定している。

手ぶら旅の今後に注目を

「ANA TEBURA TRAVEL in 沖縄」も「JRE 手ぶら旅」も、ニーズにあてはまれば便利ではあるものの、まだ対象エリアがかなり限定的だ。

しかし、ANAが今後対象地域を国内外に拡大したり、JR東日本がトライアルでの反響を受けて利用できる駅やアイテムを増やしていくことは、可能性として十分に考えられる。将来が楽しみなサービスとして、今後の動きに注目したい。

文=アステル 編集=石井節子

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