株主優待は日本の贈答文化から生まれた日本特有の制度で、株主は配当とは別に、その企業の製品やサービスが受け取れる。海外の株主からは「そんなものより配当をよこせ」と言われそうだ。「おまけ」である株主優待は公平性に欠けると見る人もいる。そんなわけで日本でも株主優待を廃止する企業が増えているが、小口の個人投資家にとれば、わずかな配当よりも現物のほうが実感としてうれしいかったりもする。その企業の株主でよかったと、企業への親近感もわく。
「株たす」は、株主優待制度のある特定の企業に協力してもらい、その会社のデモ株式を保有する人に特典を与える仕組みになっている。対象企業のデモ株式をアプリ内通貨で購入し、権利確定日まで保有して、応募フォームの企業クイズに全問正解すると抽選でプレゼントがもらえる。第一弾は、写真のプリントショップ「パレットプラザ」の運営や、DIYキット「つくるんです」シリーズを展開するプラザホールディングスだ。「株たす」の抽選に当たると「つくるんです」がもらえる(10名まで)。
クイズに答えるのは、その企業のことを深く理解してもらうため。グリーンモンスターでは「株たす」に協力してくれる株主優待のある企業を募集している。いろいろな企業を自由に選んで擬似投資するアプリと違い、擬似株主ながら、ユーザーは特定の企業について深く知り、愛着を持つようになる可能性がある。それは本物の株式購入へのインセンティブとなるため、協力企業にもメリットのある新しい形の投資学習アプリというわけだ。
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