ハワイ州緊急事態管理庁によると、マウイ島各地の80カ所に設けられている屋外警報サイレンは火災のさなかに一つも作動しなかった。マウイ郡の消防トップ、ブラッドフォード・ベントゥーラは、火の回りがあまりに早かったため当局は避難命令を出す時間的余裕がなかったと説明している。グリーンは住民への警告で問題がなかったか調査する考えを示している。
ベゾスと婚約者、ザッカーバーグ夫妻らが寄付
被害の全容が徐々に明らかになってくるなか、マウイ島に土地や家屋を所有している富豪たちが続々と寄付などの支援を表明している。米アマゾン創業者ジェフ・ベゾスの婚約者で「ベゾス・アース・ファンド」の副代表を務めるローレン・サンチェスは、マウイ島の復興を支援する1億ドル（約145億円）の「マウイ基金」をベゾスと設立すると発表した。
マウイ島に8平方キロメートルほどの土地をもつ米テレビ番組司会者で慈善家のオプラ・ウィンフリーは、現地で自ら支援物資を配布している。
マウイ島に家屋を所有するソフトウェア業界の大物、デビッド・ダフィールドの広報担当者によると、ダフィールドの財団は現地の団体と協力して、被災したペットの苦しみを軽減する活動を行っている。
米メタの創業者マーク・ザッカーバーグはマウイ島には不動産を所有していないが、ハワイ州のカウアイ島に広大な土地を所有している。妻のプリシラ・チャンによると、夫妻はハワイ・コミュニティー財団に寄付をした。金額は公表されていない。
（forbes.com 原文）
