Z世代が「もらって困る」お土産ランキング

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本来うれしいはずの旅行のお土産にも、ちょっと困るものもある。わざわざ買ってきてくれた人の気持ちはうれしいので「イラナイ」と無下には拒絶できない。でも正直、それを選んだ神経を疑うなんてこともあったり。とくに若い人の場合、年配者との間に感覚のズレもある。はたしてZ世代は、どんなお土産に困っているのか。キーボードアプリ「Simeji」を提供するバイドゥは、Z世代のSimejiユーザー1373人を対象に「貰って困る国内旅行のお土産 TO10」を聞いた。どれも納得の内容だが、そこには若者ならではの理由もある。

第1位は「お面」。「お面とかどこに飾るん!!」、「一生つけないし、ものによっては部屋に飾ってて怖い」との意見を聞くまでもなく、普通、困るでしょ。「お面とか、いつ使えばいいん!?」と、お面を装飾品ではなく「使うもの」と捉えている人もいるようで、若者の素直さが感じられる。

第2位は「民族衣装」。これも「お面」系。「着る機会、もらったタイミングぐらいしかないし」、「一生着ないと思う」など、持てあまし度はお面よりも場所を食う分、むしろ高いかもしれない。

第3位は「楊枝たて」。ちゃぶ台に楊枝たてって、昭和か? って感じ。だが、食後にシーハーやるのかどうかわからないが、Z世代にも楊枝を使う人は多い。しかしそうした人たちも、「百均のでいい」、「普通にどこでも買えそう」ということで、お土産にもらってもうれしくないようだ。

第4位は「ポストカード」。デジタルネイティブ世代はハガキなんて使わないというのが大半の意見。絵ハガキも、今どきは観光地の写真もネットで見放題だし、ありがたみがない。

第5位は「民芸品」。「どこで使えばいいのか分からない」、「興味ない」という意見が多い。これもお面や民族衣装に通じるものがある。とくにレトロ趣味でもないかぎり、今の若者の生活にはひとつも馴染まないしね。

第6位は「Tシャツ」。「お土産の柄はマジで着たくないやつ」、「恥ずかしくて着れない」と、ファッション系は個人の好みが大きい。「ダサかったら着たくないけど着ないのも申し訳ないから困る」と、Z世代は思いやりがある。

第7位は「マグネット」。「マグネットめっちゃある」、「ホコリをかぶる」との意見。お土産の定番だけど、同時にもらって困る定番にもなっている。だいたいマグネットは、「ほかに適当なものがないし、これでいいや」的なノリで買ってくることが多い。よっぽどいいものでない限り、もらう側にはバレバレだ。

第8位は「キーホルダー」。「結局使わない」、「大量発生している」と敬遠される。使うにしても愛用のもの1つに限られるし、いくつあっても使い道がない。「邪魔なのに貰い物だと捨てられなくていちばん困る」と、ここでもZ世代の優しさが示されている。

第9位は「靴下」。これもTシャツと同じでこだわりがハッキリ出る。第10位は「ぬいぐるみ」。もうたくさん持ってるという人と、まったく興味のない人にわかれる。好きな人でも、むしろこだわりがあるため、やっぱり困る。

若者にお土産を買うときは、この10種類にはとくに気をつけよう。というかこれ全部、60代でも困るものばかりだけど。年代に限らず、義理お土産として買っちゃいそうなマグネットやキーホルダーは、もうやめたほうがいい。その場で消えてなくなる食べ物が、後腐れがなくて無難だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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