捜索済みは被災地域の3パーセント
現在もハワイ州が発出した非常事態宣言は続き、州はマウイ島への不要不急な渡航を控えるよう呼びかけている。ハワイ・コンベンションセンターに開設された支援センターは、8月13日正午をもって閉鎖され、ホノルルのニミッツハイウェイにあるケエヒラグーン・メモリアルに移転した。避難のための無料シャトルバスは現在も運行し、すでに約4万6000人がマウイ島のカフルイ空港から離島したそうだ。
マウイ郡当局によれば、犠牲者のうちこれまでに身元が特定されたのは2人だけで、ほとんどの遺体は損傷がひどい状態だという。これまでのところ被災地域の3パーセントしか捜索されていないことも公表され、現場の惨状やいまだ混乱している様子が見てとれる。現地を視察したグリーン州知事は、「まるで爆弾が爆発したようだった」と述べていた。
行方不明者の捜索もままならず、マウイ島の地元住民は行方不明者の現状を把握するためのFacebookグループを作成し、情報提供を呼びかけている。このカウントには、まだ行方不明が1300人以上リストされているという。報道によれば、いまもマウイ島の約1万3000人近くが停電の影響を受けている。
今回の山火事の原因についてだが、いまだ調査中で、州は専門家を同島に派遣し、何が火元となったのかさまざまな可能性を調べている。