ビジネス

2023.08.10 16:15

麻布台ヒルズが「東京の競争力」を高める仕掛けとは? 11月24日開業へ

松村敦

ビジネスの出会いやアイデアが生まれる場を提供

森JPタワーの7~52階が中心となるオフィスエリアは、グローバル企業の多様なニーズを満たす仕様が売りだ。総貸室面積は約6万4900坪にも及び、就業者数は約2万人を想定。記者会見での森ビルの辻慎吾代表取締役社長による説明では、「入居企業は現時点では約5割が決定しており、2023年度内に100%を目指す」とのことだ。

オフィスへの入居企業とその従業員には、街全体をワークプレイスとして使うための拠点となる施設「ヒルズハウス」が用意される。カフェテリアやビジネスラウンジ、多用途スペースを備えた会員制エリア「Members Lounge」、ミーティングや貸切パーティなどに利用できるダイニングスペース「Sky Room」、接待や日常使いにも最適なグランビストロ「Dining 33」などで構成されており、様々な出会いやアイデアが生まれる場として期待されている。
 
ヒルズハウス_メンバーズラウンジ ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills

ヒルズハウス_メンバーズラウンジ ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills


ビジネス関連の施設としては、日本初となる大規模なベンチャーキャピタル(VC)の集積拠点「Tokyo Venture Capital Hub」にも注目が集まる。独立系VCやコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)など約70社が参加し、施設内でネットワーキングイベントやピッチイベント、勉強会、セミナーなどを開催することで、VCやスタートアップ企業の相互交流と成長を促進。日本経済活性化の起爆剤となることを目指すという。

Tokyo Venture Capital Hub

Tokyo Venture Capital Hub

次ページ > 食やファッション、カルチャーが多くの人を呼び込む

文 = 加藤肇

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事