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2023.08.10

米宝くじで「2300億円」の大当たり 税引き後の手取りはいくらに?

Ringo Chiu / Shutterstock.com

米国の宝くじ「メガ・ミリオンズ」で9日、15億8000万ドル(約2300億円)の大当たりが出た。米国での単独当せん額としては史上2番目だが、賞金からは税金などが差し引かれるため、当せん者の手元に残る額は大幅に減る。

メガ・ミリオンズは、6つの数字を当てる宝くじ。運営組織の発表によると、8日夜に行われた抽せんの結果、フロリダ州で販売されたくじ1枚が6つの数字すべてを当て、大当たりとなった。

当せん者は、全額の15億8000万ドルを30年にわたり年1回ずつの分割で受け取るか、7億8330万ドル(約1100億円)を一括で受け取るかを選択できる。過去の当せん者では、一括受け取りを選ぶ人の方が多かった。

一括受け取りの場合、連邦税として少なくとも24%が差し引かれる。税率は課税所得に応じて最大で37%まで引き上げられる。よって手元に残るのは、5億9530万~4億9350万ドル(約850億~710億円)となる。

分割受け取りを選んだ場合、年額の約5260万ドル(約76億円)に37%の連邦税が適用され、手取りは約3310万ドル(約48億円)となる。フロリダは、宝くじの賞金に州税を課さない14州のうちの1つ。

今回の賞金額は、2018年に記録した15億3700万ドルを抜いてメガ・ミリオンズ史上最高となった。米国の宝くじ全体では史上3番目で、1位は「パワーボール」で昨年出た20億4000万ドル(カリフォルニア州の購入者が単独当せん)、2位は同じくパワーボールで2016年に出た15億8600万ドル(カリフォルニア、フロリダ、テネシー各州の当せん者3人に分割)。

今回のメガ・ミリオンズの当せん確率は3億260万分の1だった。一方、パワーボールの当せん確率はこれより若干高い2億9220万分の1。いずれの宝くじでも、ここ10年で運営方法を変更して当せん確率を下げる代わりに、賞金額がつり上げられている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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