ビジネス

2023.08.16 09:00

中国1800社と取引きする雛人形屋CEOが見た「オフライン版中華楽天市場」の凄み

さらに、セントラルキッチンを利用するというオプションもあります。そこで一人前の1次加工を行ってから納品できるので、食品の使用効率が上がったり、保存期間が長くなり、さらなるコスト低減や人件費低減につながります。

財務情報も、売上と仕入れが同じプラットフォーム上で運営されているので、日次、月次の売上、経費、利益がひとめでわかります。もちろんスマートフォン決済ですから日ごとのレジ締めなども不要です。このように、決済情報から、注文、来店、材料、混雑具合などあらゆるデータを取得し、日々の改善に役立てることができます。ひとりで切り盛りしている「成嶋亭」のような街の中華料理店でも、すぐにDXを実現できるイメージが伝わったでしょうか。
『GAFA も学ぶ! 最先端のテック企業はいま何をしているのか』(東洋経済新報社)

GAFA も学ぶ! 最先端のテック企業はいま何をしているのか』(成嶋祐介著、東洋経済新報社刊)



成嶋祐介◎一般社団法人深セン市越境EC協会日本支部代表理事。世界の最先端企業1800社とのネットワークを持つ中国テックビジネスのスペシャリスト。中央大学、茨城大学講師などを歴任。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。成島代表取締役。2019年から深セン市政府公認の深セン市越境EC協会日本支部の代表理事を勤める。全世界の中小企業をつなげることを目指し、情報テクノロジー、通販分野にて日本と中国の橋渡しを行い、世界規模のグローバルECの開発に向けて活動をしている。

文=成嶋祐介

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