武田:ポケモンとかエヴァンゲリオンといった日本の主要コンテンツというのは、90年代の終わりから2000年前半のころにできています。当時生まれた文化的資産が今世界に評価されているわけで、その後2010年代以降に日本が新しい文化的資産を生み出しているかというとなかなか怪しくて。そういう意味でも新しいことを生み出す人を作っていかないといけないと思っています。
中道:こういう話をすると悲観的になる人が多いんですけど、違うんです。チョイスもオプションもたくさんあって、目の前にはチャンスもあるわけですから。武田さんの衣食住学という4つの事業も、これからもっといろいろなものと繋がってさらに大きくなるのだろうと期待しています。
武田:あるマーケターから言われたんです。「武田君って自分のやっていることに意義があると思っているでしょう。でも意義なんて全然ないし、あなたに大義はない」って。
僕は有名なクリエイターの先生たちといろいろやっていますけど、そのクリエイターの周りの人たちを知っているかと聞かれたんです。知らないんですよね。「それはその人たちにちゃんと発信していないからだよ」と言われました。もっともだなと。「伝える」という行為をしないと伝わらないという大事なことに今更ながら気づきました。
中道:この番組が伝えるための1つのサポートになればいいなと思います。いろいろとお話をさせていただきありがとうございました。