暮らし

2023.08.12 09:15

Z世代のメルカリ活用「アレは売れるけど、先にコレを買っちゃう」

プレスリリースより

デジタルネイティブのZ世代(現在18歳から24歳)の若者は、ほかの年代にはない消費行動や資産認識があるのではないか。

フリマアプリ「メルカリ」のメルカリ総合研究所が全国の18歳から69歳の男女1033人を対象に意識調査を行ったところ、なるほど、Z世代はフリマアプリの活用方法がほかの世代と異なり、お金と持ち物を区別せずに、流動的にやりくりしていることがわかった。

フリマアプリの利用方法では、フリマアプリ利用者の割合はZ世代が64.1パーセントともっとも多く(平均は56.6)、おもに出品(販売)で利用する割合もZ世代は16.5パーセントと飛び抜けて多かった(平均は10.2)。おもに購入に利用する割合のほうが多い他世代との明確な違いが見られた。

さらにZ世代の特質が現れたのが、今自分が持っているものは現金化しやすいかとの質問だ。「とてもそう思う」から「ややそう思う」を含めた肯定派は、平均の約30パーセントを大きく上回る51.5パーセント。バブル世代の2倍の割合となった。また、フリマアプリで持ち物を売る理由は、「売ったお金で欲しいものを買うため」、「生活費の補填」がZ世代が目立って多い。ほかの世代で多かった答えは、「欲しいと思う人に使ってもらいたい」、「無駄なものを持ちたくない」など、経済的理由よりも身辺整理の意味合いが強い。

持っているものを売ってから欲しいものを買うかという質問では、Z世代は平均以上ながらミレニアル世代よりもやや少数。それに対して、持っているものを売れば買えるという想定で先に欲しいものを買う人の割合は、Z世代が4割以上とダントツに多かった。
次ページ > テクノロジーによるお金とモノの意識の変化

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事