ガートナーの調査レポートによると、クラウドインフラストラクチャとプラットフォームサービスは、2023年にそれぞれ29.8%増の1502億ドル(約21兆5200億円)、23.2%増の1364億ドル(約19兆5500億円)に成長すると予想されている。アマゾンは25.9%のシェアで世界市場をリードしているが、マイクロソフトとアルファベットも急成長している。
ネットフリックスの幹部は2022年7月、デジタル広告への進出のホストにマイクロソフトを選んだと発表した。マイクロソフトは、オンライン広告の専門知識が豊富なアルファベットを抑えてこの契約を獲得した。
2016年には、グーグルクラウドのプレスリリースが、Spotifyをアルファベットのクラウドインフラストラクチャに移行するためのパラメーターを概説した。この契約はその後、強化されてきた。
世界最大のクラウドビジネスは、重要な顧客を奪い合うように競い合っている。この戦争は、ワークフロー処理とデジタルストレージの未来をかけたものだ。最大かつ最重要な顧客を獲得できる規模を持つ企業はごくわずかである。
現在740億ドル(約10兆6000億円)の評価を受けているStripeとの契約を勝ち取ったことは、AWSにとって本当に大きなことだ。これは基盤となるビジネスだ。
AWSに対する投資家の関心はしばしば希薄だが、2022年第2四半期だけでも205億ドル(約2兆9000億円)の売上があり、巨大な規模にもかかわらず、前年比33%も成長している。AWSはAmazon.comの純売上の16%を占めており、部門の利益は54億ドル(約7700億円)だった。
株価は102.24ドル(約1万4600円)で、将来利益の63.5倍、売上高の2.1倍で取引されている。これらの財務指標は必ずしも安価ではないかもしれないが、株価は歴史的に見れば割安だ。
長期的な下降トレンドにあったアマゾンの株価は先月90ドル上回ったが、これは好ましい動きだ。値下がりのタイミングが買うチャンスだ。次の上値抵抗線は120ドル(約1万7200円)、そしてその次は138.50ドル(約1万9800円)だ。
(forbes.com 原文)