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2023.08.09

調理ロボット「おいしさ」を知る 自動調理が新次元へ

プレスリリースより

自動調理ロボットの開発と販売を行うTechMagicは、味の素と資本業務提携を締結した。調理ロボットが味の素の「おいしさ」に関する知見を得ることで、フードサービス業界にイノベーションが引き起こされる。

2023年6月に完成したTechMagicの業務用炒め物ロボット「I-Robo」は、炒飯、回鍋肉、焼きそば、エビチリなど、フライパンに材料を入れてメニューを選択すれば、それぞれに最適な温度や鍋の動かし方で調理をしてくれる。調理が終わったあとは、自動的にフライパンを洗浄して次に備えることで、1時間で30食の調理が可能となる。拡張ユニットの調味料供給機を追加すれば、調味料を自動的に計量して加えてくれるので、味のバラツキもなくなる。

このロボットには、すでに味の素の「おいしさ設計技術」が導入されている。「おいしさ設計技術」とは、「おいしさの追求を続けるおいしさ評価・食品設計の技術に加え、アミノ酸研究から生まれた先端科学技術を融合させた」技術とのこと。つまり、「おいしい」とは何かをデータサイエンスやバイオサイエンスを駆使して解析して「圧倒的なおいしさ」の構築を目指すものだ。

I-Roboはすでに大阪王将などの飲食店に導入されているが、大阪王将の代表取締役社長、植月剛氏は、「職人の技術を調理ロボットが再現するだけでなく、その先にある調理ロボットだからできる職人の技術を超えた食体験」への期待を述べている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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