Xはここ最近、金融データプロバイダーに対し、財務内容やリアルタイムの株式データなどに関する提案を求める要請を送付し、それらの企業にプロジェクトに投資する金額を提示するよう求めたという。
セマフォーが入手したXが金融大手に送ったとされる計画書には「リアルタイムの情報は、特に投資の世界で強力なパワーを持っている」や「ツイッターのリアルタイムのデータは、金融コミュニティの心臓の鼓動になった」と書かれていたという。
しかし、マスクはセマフォーの報道を否定し、「私が知る限り、この件についての動きはない」とXに投稿。また6日の投稿では、Xがビットコインやイーサリアムに対抗する独自の暗号資産を立ち上げるのではないかという観測について、「それは決してない」と否定した。この発言は、最終的にドージコインがXで採用されるというトレーダーたちの臆測を再燃させている。
一方、ソーシャル投資プラットフォーム「eToro」の担当者はセマフォーに対し、「Xは投資家のコミュニティ内でますます重要な地位を占めつつある。我々は、彼らの将来的な取り組みを大いに期待している」と述べている。
さらに、トレーディングプラットフォームForex Suggestのマネージングディレクターのルイス・シューマンは、電子メールでの取材に対し、「暗号資産は今や、金融の世界で強固なポジションを築いており、ツイッターをリブランドしたXが決済方法に暗号資産を取り入れることは理にかなっている」と指摘。「今年4月に、マスクはTwitter Blueの決済オプションにドージコインを採用する可能性を示唆したばかりだ。テスラがすでにオンラインストアでドージコイン決済を受け入れているという事実は、マスクのビジネス帝国の他の部分にもドージコインが導入される先例となっており、Xはその論理的な次のステップと考えられる」と述べた。
マスクは、Xを中国のWeChatのようなスーパーアプリにしたいと繰り返し語っている。先月には、自身のXのアカウントに一時的にドージコインのDのシンボルを追加した。ビットコインと暗号資産分野のウォッチャーは、マスクのXの計画が「絶対的なゲームチェンジャー」になると予測している。
(forbes.com 原文)