会うと知の探索ができ刺激的でワクワクします。自分にないものをもつ師でありライバルです。
パレスホテルの建て替えを機に、2011年に入社しました。12年の再開業を見届けてから、NYのザ・ピエールでコンシェルジュなどの経験を積んだ後、ホテル経営を体系的に学びながら世界的なネットワークをつくるべくコーネル大学の大学院に留学。その際、知人から紹介いただいた“先輩”が入江さんでした。完璧な英語を操る入江さんには願書やエッセーを見てアドバイスをもらい、入学後は授業で起業家に話を聞くという課題があり、国際電話で1時間語ってもらいました。
世界中のブティックホテルを見てきましたが、入江さんが手がけていた西新井のエンブレムホステルは、地元のすし屋でのすし教室や宿泊者と地元の人との英会話の体験企画など、インバウンド客とローカルコミュニティの交流ができる仕掛けが素晴らしかった。知的な異文化との出会いをコンセプトに20年に開業した「Zentis Osaka」の立ち上げ時にも参考にさせてもらいました。パレスホテルはこれから、台湾を皮切りに海外進出し、宿泊主体型ホテルブランド「Zentis」も拡大していきます。
その鍵を握るのは「人」。優秀で推進力のある入江さんには「うちに来てよ」と言い続け、振られ続けて6年。まずは大学の同窓会会長職の引き継ぎから口説いていきます(笑)。