宇宙

2023.08.07 14:30

2023年星空鑑賞のハイライト、ペルセウス座流星群が今週ピークに

天の川とペルセウス座流星群(Getty Images)

天の川とペルセウス座流星群(Getty Images)

2023年の星空鑑賞のハイライト、ペルセウス座流星群に備えて、光害マップで暗い場所を探す時だ。条件が良ければ1時間当たり最大30個ほどの「流れ星」が期待できるこの流星群は、極大(ピーク)になると予測されている8月13日・日曜日を中心に、前後数日間が観測のチャンスだ。13日深夜から14日にかけてがもっともよい条件になるので、キャンプに出かけるには理想的だ。

ただし、今週の夜空は他にも見るべきことがある。

8月8日火曜日:下弦の月と木星が接近

この日、月は下弦(Last Qaurter)となり、午後10時36分(日本時間)に昇ると、すぐ右側に木星がある。それは美しい光景であるだけでなく、太陽系の中でも特に美しい2つの天体を、望遠鏡で詳しく観察する理想的な機会でもある。この下弦の月から、新月に向けて夜空は暗くなっていく。 

8月8日火曜日:下弦の月が木星に接近(Stellarium)8月8日火曜日:下弦の月が木星に接近(Stellarium)

8月9日水曜日:月とすばると天王星

この日、深夜近くまで起きていれば、東の空に欠けていく輝面比30%の月が、輝くプレアデス星団(通称「すばる」、あるいは「七姉妹」)と7番目の惑星、天王星の近くに昇るのが見える(東京の月の出は23時11分)。3つの天体はいずれも双眼鏡で申し分なく見ることができるが、この接近は、天王星を見つけるには特に都合がよい。

8月9日水曜日:月とすばると天王星が接近する(Stellarium)8月9日水曜日:月とすばると天王星が接近する(Stellarium)
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翻訳=高橋信夫

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