モビリティ

2023.08.05 11:00

テスラの航続距離水増し疑惑、カリフォルニア州で集団訴訟提起

訴訟は「テスラのモデル3、モデルS、モデルY、モデルXの新車を購入したカリフォルニア州のすべての人」を代表して起こされた。原告側は「テスラがEVの航続距離について公正な宣伝していれば、消費者はテスラ車を購入しなかったか、大幅に低い金額しか支払わなかっただろう」とし、損害賠償を求めている。金額は未定だ。

テスラをめぐっては4月にも、車載カメラによって撮影されたセンシティブな動画や画像を従業員が共有していたとロイターが報じ、カリフォルニア州のオーナーが集団訴訟を提起している。テスラ側は疑惑を否定している。これに先立つ1月には、寒冷な気象条件での航続距離を水増ししていたとして、韓国当局から約28億5000万ウォン(約3億1000万円)の罰金を命じられている。

テスラは近年、運転支援機能の「フルセルフ ドライビング(FSD)」や「オートパイロット」の安全性をめぐっても批判を浴びている

専門家によると、EVの航続距離について、より実態に近い数値を知るには、予想航続距離の表示よりもバッテリー残量を参考にしたほうがよい。航続距離を伸ばすには、EVのオーナーは次の点にも気をつけたい。

スピードに注意する:最大の航続距離を得るには、幹線道路では時速100km弱が推奨されている。
エコモードで運転する:自動的にこのモードにならない車種もあるので、航続距離を稼ぎたい場合は有効になっているか確認するようにしよう。
スムーズに加速する:高速道路への合流時にアクセルペダルを踏み込み過ぎないように。
効率的なルートを選ぶ:航続距離を優先するなら、曲がりくねった道を行くよりも長い直線の幹線道路を中心に走るのがベストだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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