確かにRZ450eは、トヨタと同様のプラットフォームとモーターを採用しているものの、RZ450eの場合、モーターをリアに1つ追加しているので、デュアル・モーター方式になっていて力強い。また、サスペンションを完全にチューニングし直しているので乗り心地が素晴らしい。
その丁寧な作り、優秀な遮音材の使用などのおかげで、不思議なことに、アウディQ4 e-tron、メルセデスベンツEQB、ボルボXC40リチャージなどのどのライバルSUVよりも、RZ450eは静粛性が優れていると感じた。
昨年は、bZ4Xに乗ったけど、トヨタ初のEVとしてまあまあ良くできていると思った。ホイールが外れてリコールになったけどね。でも、当たり前だろうけど、レクサスRZ450eは全ての面でbZ4Xを超えている。外観のデザイン、内装の質感、走り、加速性、乗り味、静粛性など、比べものにならないほど完成度が高い。
RZ450eに乗る前から、外観のシャープさと格好良さに目を奪われてしまう。EVだから空気を通すグリルは必要ではないので、レクサスの代表的なスピンドルグリルは今回、平らで樹脂でできているし、ボディカラーと同色になっているので、今までのどのスピンドルグリルよりも格好良いと思う。テールのデザインも上品にすっきりしているので、外観は全体的に上手くまとまっていると言える。
RZ450eの運転席に座り込むと、高級感たっぷりの室内が迎えてくれる。14インチの巨大なタッチスクリーンは使いやすく、画像がとても綺麗。ハンドルに触れると、まるでシルクのような手触り感。今までに感じたことのないとてもスムーズでソフトなステアリングホイールにびっくり。なんか癒される。シートの座り心地も良いし、ドライバーのアイ・ポイントからは視認性がとても良い。
モーターをオンにして、発進したら、「うお〜、こんなに違うのか!」と驚いた。静かで速い、しかもスムーズ。完全な別物だ! 印象としては、RZ450eは高級なスポーツSUVと言う感じだった。フロントモーターは204psで266Nm、リアモーターは109psで169Nmを発揮するので、システム最高出力は313psとかなり強い。アクセルペダルの踏力は重めな設定なので、高級感とスポーツ感が上手くブレンドしている。