ロサンゼルス郡とオレンジ郡の60以上の主要ホテルの従業員が加入する労組の「ユナイト・ヒア・ローカル11」は、公開書簡で8月3日から6夜連続で行われるロサンゼルス公演を延期するようスウィフトに要請した。この書簡には、カリフォルニア州のエレニ・クナラキス副知事を含む50人以上の州当局者が署名を行った。
労働者は、ホテルの宿泊料金がスウィフトの公演によって通常の2~3倍の値段に高騰しているが、自分たちはその恩恵を一切受けられないと主張し、公演の延期を求めている。
ホテルの労働者組合は、スウィフトとチケットマスターとの悪名高い争いに自分たちの状況をなぞらえ「ホテルは、チケットマスターと同じやり方で、宿泊料金を釣り上げているが、自分たちは公平な賃金を得られていない」と主張している。
1万5000人以上が加入する労組のユナイト・ヒア・ローカル11は、7月初旬から始まった今回のストライキが「現代の米国で最大のホテル労働者のストである」と主張している。彼らは、時給の引き上げや住宅補助、より良い医療へのアクセスなどを求めている。
組合によると、このストライキはロサンゼルス地域の住宅費の高騰が一因となっており、ホテルの従業員の50%が過去5年以内に引っ越したか、近い将来に引っ越しを計画しているという。
ロサンゼルスでは、全米脚本家組合と全米俳優組合もストを実施中で、ここにホテルの従業員のストが加わり、広範な混乱が起こっている。
(forbes.com 原文)