ペルセウス座流星群についてはすでに聞いているだろう。何しろメディアは流星群が大好きだ。しかし、ほとんどの記者が喧伝には長けているが実用的なアドバイスには欠けている。多くのジャーナリストやライターは、目の前で光る「流れ星」がどのようなものかわかっていない。
それはほとんどの人も同様で、「流れ星」を探す際、シンプルで避けることができるミスを数多く犯している。
最大の間違いの1つが、「流れ星」がどのように見えるかを知らないことだ。流れ星は、遠くでゆっくり動く光ではない。それは飛行機か人工衛星だ。「流れ星」の動きは速く(ペルセウス座流星群の場合、時速約64km)、見えるのは一瞬だ。
不慣れな人が、流星群を探しに行く犯しがちな10の失敗を紹介する。
1. 極大を逃す
ペルセウス座流星群は毎年やってくる。2023年は7月14日から9月1日くらいまで出現するが、始まりと終わりは事実上確認できない。見るべきなのは、最も活動が盛んな最高のタイミングである、2023年8月13日前後の極大の夜(ピークナイト)だ。ペルセウス座流星群の極大は数時間続くため、世界中どこでも夜から明け方まで見ることができる。日本では8月13日17時頃に極大になると予想されるため、その後、空が最も暗くなり流星が出現する放射点が空の最も高い位置にくる14日0~3時ごろがベストと思われる。
いずれにせよ、8月13日は長い夜になるだろう。運悪くピークナイトがくもった時のためにも、極大の前後1日は外へ出て見に行くのがよい。
2. 空が暗くない場所で見ようとする
もちろん「流れ星」は市街地でも見える。ただし数は少ない。明るい流れ星は都市部でもあなたを魅了するだろうが、1時間に何十もの流れ星を見ることができるのは、光害のない暗い空の下にいる時だけだ。都会の庭で見るなら、極大に1晩に3~4個見えればラッキーだろう。暗闇はそれほど重要だ。ペルセウス座流星群、ブルガリア(Shutterstock.com)