2023.08.04

EVの充電残量は大丈夫? EV電欠の急増にJAFが緊急充電カーを導入

プレスリリースより

JAF(日本自動車連盟)は、電池の充電切れ、いわゆる電欠で止まってしまったEVに路上で充電するEV充電サービスの試験導入を8月1日に開始した。JAFの調べでは、2020年にEV関係で実施したロードサービス5804件のうち573件、およそ1割が電池の充電切れ、いわゆる「電欠」だった。2022年にはこれが700件に増えている。画期的な長寿命電池が実用化されるまで、EVの普及にともない電欠事故が増え続けるのは明らかだ。

高速道路では、ガソリン車のガス欠は道路交通法第75条の違反となり、2点減点、反則金9000円という痛いお仕置きを受ける。EVの電欠はどうかといえば、法的にはまだ未整備で、違反になるかどうかは微妙なところだ。しかし、ガソリン車のガス欠は、JAFを呼べばちょっとだけ給油してくれて近くのガソリンスタンドへ行くことができるが、EVの電欠は、現状では近くの充電スタンドまで車ごと搬送することになる。違反にならずとも大変な騒ぎだ。

ちなみに、高速道路でJAFに車を搬送してもらうと、JAF会員なら15キロメートルまで無料だが、会員でない人は、合計で3万円ほどの料金がかかってしまう。

そこでJAFは、路上で安全を確保した上で応急的に急速充電ができるEV充電サービスカーの試験運用を開始した。当初は東京都、神奈川県、愛知県、大阪府のみ。なので、夏休みにEVで遠出を予定されている方は、くれぐれも電欠にご注意を。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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