今年の大会は7月1日にスペインのバスク地方をスタートし、フランスのピレネー、中央高地、ジュラ、アルプス、ヴォージュの5つの山脈を走破して、23日にパリに入り、五輪会場を巡ってシャンゼリゼ通りでゴール。全長3404km、全21ステージに22チーム・176選手が出場して争われました。
僕は今回最終日のみの視察。主催者であるASO(アモリ・スポル・オルガニザシオン)から招待を受け、まずはJCF(日本自転車競技連盟)の会長に復帰した橋本聖子さんと一緒に、ダヴィド・ラパルティアンUCI(国際自転車競技連合)会長にご挨拶。
そして、コースを車でガイドしてもらったり、個人総合優勝を果たしたチーム・ユンボ・ヴィスマの責任者の方とお話させて頂いたり...、ツール・ド・フランス 2020、2021総合優勝、東京2020オリンピック銅メダリストのタディ・ポガチャル選手や、世界選手権2020、2021年連覇のジュリアン・アラフィリップ選手を表敬訪問したりと、とにかくスペシャルな経験をたくさんしてきました。
世界3大スポーツイベントと言われ、僕たち「JCL TEAM UKYO」の夢である大会を、こんな風に見させてもらえたことに本当に感謝しています。
一方で、このスポーツイベントの偉大さがまだまだ日本で知られていないことも痛感しました。
同行してくれたスポンサーや投資家からも「自転車ロードレースの魅力を生で感じることができた」「もっと日本の経営者層に知らせて応援してもらうべき」と言ってもらい、とても心強く、身が引き締まる思いです。
道のりは険しいかもしれないけれど、必ずこの舞台に日本国籍のチームで出場する! 絶対にいけるし、来なければいけない。
世界への挑戦に必要なこと
しかし、もちろんこれはやる気や強い思いがあるから達成できる目標ではなく、お金がないと絶対に達成できないことです。ツール・ド・フランスに出場するチームになるには、最低でも年間10億円ほどの予算が必要と言われています。