働き方

2023.08.03 08:15

女性の方がワークライフバランスを重要視する傾向

GettyImages

自分は何のために働いき、幸せを感じるのか。最近はワークライフバランスとかダイバーシティとか、さまざまな価値観があるなかで、自分にあった働き方が選択できる時代になってきている。そうしたなかで、パーソルが「はたらく定点調査」として全国の就業者10万人を対象に調査。男女間や世代間、住んでいる地域によって考え方の違いが見えた。

まず、「あなたが現在、はたらくうえで重視していること」という質問には、男性は「給与」が48.4%でダントツトップだったのに対し、女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」が55.1%でトップとなっている。もちろん女性も「給与」が46.4%で3位に入っているものの、まずは仕事と生活をいかに両立し働きやすい環境であることを望んでいるようだ。

続いて「AIの進化は仕事にとって味方か敵か」の質問には、「味方だと思う」が75.9%と大半を占めた。しかしし、年代別に見てみると、味方だと思っている人の割合が少ないのは10代で65.9%、もっとも多いのが60代で81.2%となっており、若者は任される仕事がAIに取って代わられると感じているのかもしれない。

「仕事に関する意識や実態について、あてはまるものを」という質問では、「田舎で働くことに抵抗はない」が男性は30.3%で女性の24.1%より6.2pt高く、「男女とも、キャリアと仕事のバランスをとるべき」では男性が24.6%に対し女性は38.3%と13.7ptも女性の方が高いという結果でした。男性は働く環境に対して意識が高く、女性は人間関係に関する意識が高いようです。

また、「あなたには、家事・子育てに関して協力し合える人がいるか」の質問に対しては、男性が63.8%の人が「家族・身近な人の協力は十分で仕事にほとんど支障がない」と考えている一方、女性は48.6%に留まり、「家族・身近な人の協力はあるけど、自分の仕事を我慢する事が多い」が29.4%と男性より約10pt高くなっている。やはり家事・子育てに関しては男女間で認識のギャップがあるようだ。

ほかにも「理想と現実のギャップ」「プライベートに満足しているか」「理想の働き方は」など、数多くの設問に対する調査結果が確認できるので、自分の置かれている環境や働き方、考え方を照らし合わせてみてはいかがだろう。

出典:パーソル「はたらく定点調査」(2023年)より

文=飯島範久

ForbesBrandVoice

人気記事