その噂を知っている人は85パーセントと、けっこう浸透している。それを知ってか知らずかディズニーランドでデートしたことのある人は67パーセント。しかし、ディズニーランドデートがきっかけで前のパートナーと別れてしまった人の割合は、全体のわずか0.8パーセント。1割にも満たない。
内閣府の男女共同参画局の調査によれば、結婚している夫婦のそれまでに付き合った人の数は、男女とも約50パーセントが3人以上と答えている。つまり、今のパートナーと結ばれる前に3回は別れを経験しているわけで、ゴールインできる割合は4分の1以下。ディズニーランドに関する調査では結婚するまで別れなかったかどうかは問われていないが、ざっくり考えて、ディズニーランドに行かずとも、恋人同士が別れる割合はもっとずっと多いということだ。つまり、都市伝説に過ぎないと断言できるだろう。
この調査は、安心してディズニーランドデートができることを示してくれたが、もうひとつ、とても貴重な示唆を与えてくれた。ディズニーランドデートがもとで別れ、その後、新しいパートナーとうまくいっている人たちの意見だ。27歳の女性は「良くも悪くも価値観が露呈します」と話す。金銭感覚、長い待ち時間の過ごし方の違いから関係がギクシャクし始めたという。38歳の女性は「私は浪費家ではなく相手がバンバンお金を使うので価値観があわなくて」その後ふられたとのこと。42歳の女性は「1日一緒にいるからいろいろな価値観が出てきます」と指摘する。真冬のデートで凍えていたのに、相手がタバコを吸いにいって放置されてしまい、別れるきっかけになったと話している。夢の国でタガが外れるからこそ、その人の本来の姿が現れやすいのかもしれない。
そう聞くと、むしろ付き合いたてのカップルは積極的にディズニーランドに行くべきだと感じられる。早いうちに相手の本性を見て、付き合うかどうかを判断するのがいいではないか。
プレスリリース