「フィッチのベースケースでは、2023年シーズンもこれまでの好調なトレンドが維持され、総割当収益は3億4100万ドル(約484億円)となり、2022年の水準から若干減少すると想定している。また、2024年の割当収益は一般料金及びプレミアムシートでの小幅な落ち込みと、プレーオフの割当収益2000万ドル(約28億円)を考慮すると、3億100万ドル(約440億円)に減少すると想定している」(フィッチのレポート)。
しかしヤンキースは、同じくニューヨークを拠点とするライバルのニューヨーク・メッツよりもよくやっている。メッツは今年ワールドシリーズに出場すると期待されたものの、プレーオフ進出が絶望的な状態だ。メッツは、こちらも2009年にオープンしたシティ・フィールドを本拠地としている。
フィッチによると、ヤンキー・スタジアムの債券への賭けはシティ・フィールドの債券よりも安全だ。「いずれの取引(債券による資金調達)も元利金支払やリースバック債務、チケットによる担保など似たような構造を持つ。ヤンキー・スタジアムの格付けは、スポンサー収入、駐車場収入、コンセッション収入などの多様な収益源をもつクイーンズ・ボールパーク・カンパニー(シティ・フィールドの所有会社)より1段階高い。これはヤンキースのフランチャイズ力、より安定的で堅調な入場者数とチケット収入を反映している。
(forbes.com 原文)